昨夜の夢
今からお話するのは、
昨夜見た夢、つまり架空の話。
*
その世界では、
雲の上に住む人と、雲の下に住む人が分かれて存在していた。
行き来する手段は、水。
水の重力を借りて雲の下へ。
しかし、 移動権は雲上の住人のみ。
雲上の人は、水を操る魔法のような力を、生まれながらにして持っているのだ。
雲上の人は自由に雲上にも雲下にもどちらにも行ける。
雲下の人は水を手にしようが、操る能力がないので一生雲上へ行けない。
雲上の人、雲下の人、違いは水を操る力があるかないか、それだけ。
人種も言葉も一緒。
とりたてて水が貴重かというとそういうわけでもなさそうだった。
水は、固体・液体・気体と変化し、自然界で常に循環している。
だから、雲上だろうが雲下だろうが、水の手に入りやすさに差などなかった。
*
この夢は何かのメタファーだったのかな。